第15回全国高等専門学校英語プレゼンテーションコンテスト
チーム部門
スクリプト
No. | Title | College |
---|---|---|
1 | Cultivating Your Growth Mindset at Kosen | Akita |
2 | Bicolor Language | Toyama, Imizu |
3 | How You See | Tokuyama |
4 | From Student Ambassador Activity to SDGs | Tsuyama |
5 | Life with Water in Kumamoto | Kumamoto, Yatsushiro |
6 | Toward an Active Use of Pictograms | Akashi |
7 | THE BEST 10 | Matsue |
8 | No More “Mottainai”-Reduce Household Food Waste- | Kagoshima |
9 | Friendship through Food Diversity: Turkey and Kushimoto, Japan | Wakayama |
10 | Preserving the Chirihama Nagisa Driveway for the Future | Ishikawa |
チーム部門予選審査 審査員総評
今年度の予選には全14チームの参加がありました。はじめに、これら全ての参加チームの学生諸君と指導に当たられた先生方に心から感謝と敬意を表します。
今年で15回を迎える本コンテストは、従来のスピーチ(シングル)部門に加え、3人のスピーカーによるプレゼンテーション(チーム)部門が大きな特徴となっています。それぞれのテーマに沿って3人が協力しながらひとつのプレゼンテーションを造り上げていくスタイルはまさに高専オリジナルで、2007年度の開始以来、ロボコン、プロコン、デザコンに並ぶ「高専第4のアカデミックコンテスト」として知られてきました。
さて、今回の予選審査を終えて最も印象深かったことは、それぞれのチームの多様性です。これまでも、各チームが個性あふれるテーマに基づいてプレゼンを行うことがこのコンテストの大きな特徴のひとつでしたが、今回はテーマだけでなく、3人のかけ合いというスタイルそのものが大きく変化していることを強く感じました。マイクをリレーしながらカメラ(オーディエンス)に向かって丁寧に語りかけるオーソドックスな手法から、カメラを意識せずに3人で語り合っている様子を撮影するという、まるでスピード感溢れるかけ合い漫才のようなスタイルまで、実に様々なプレゼンテーションの形を見せていただきました。いまや皆さんの生活にすっかり溶け込んだネット上の動画やSNSの影響もあるかもしれませんが、新たな手法を果敢に取り入れるバイタリティに感服すると同時に、少なからず戸惑いもしました。以下、審査の過程で気付いた点をいくつか述べます。
・伝えたいテーマを確認しながら原稿をまとめましょう。
タイトルから導入部を経て本論の展開、と進むにつれて、どんどん話が広がるだけで最後にはテーマがわかりにくくなってしまう例がいくつか見られました。テーマが効果的に伝わる構成になっているか常に振り返りながら原稿を練り上げましょう。
・制限時間を有効に使いましょう。
とても興味深いテーマにオーディエンスがぐっと引きこまれたのに、プレゼンはそれ以上発展することなく次の話題に進んでしまう、しかも時間は数分残っている、というたいへん残念な例がいくつかありました。また逆に、制限時間をオーバーして減点措置を受けたチームもあります。たいへん難しいことではありますが、10分を有効に使ってください。
・データの出典を明示しましょう。
今回参加の諸君は、長く続くコロナ禍で取材に出られなかったり、思い通りの写真が撮れなかったりしたことでしょう。そのためかネットから入手したと思われる写真やグラフが例年になく多く使用されていますが、著作権に配慮し出典を明示しましょう。
・収録後、必ず見直しましょう。
皆さんが高専生としてとても忙しい生活を送る中、時間をやりくりしながらこのコンテストに挑んで下さっていることはよく知っています。それでもやはり、収録したビデオは提出前に必ず見直すことを強くお勧めします。今回は意外なことに、スピーカーがスクリーンの前に立ったためにスライドが見えなくなってしまう、という例が散見されました。他にも、録音のレベル、照明、見落としがちなエアコンのノイズや部屋の残響などのトラブルは見直しをすることで避けられます。全体の計画の中にぜひ、見直しの時間も設定してください。
以上を総評とします。どれも当たり前の内容ばかりですが、これから参加する際の参考にしていただければ幸いです。なお、各チームへの詳細な審査員コメントは事務局を通じて送付されます。
この高専英語プレコンに長く関わってきた予選審査員一同ですが、今年も実に見応えのある力作、秀作ばかりで予選審査は困難を極めました。参加して下さった学生諸君と指導に当たられた先生方に、あらためて感謝申し上げます。
高専英語プレゼンテーションコンテスト・チーム部門予選審査員一同