チーム部門


予選(ビデオ審査)審査員総評
 はじめに、第11回全国高専英語プレコン・チーム部門予選に参加された全ての学生諸君と顧問の先生方に心から敬意を表します。
 今年のチーム部門には、18チームがエントリーし、そのうち1チームが出場辞退となったものの、17チームがそれぞれ力作を応募して下さいました。
 以下に、審査の過程で気づいた点や、気になった点を記しておきますので、予選を通過したチームは本選までのブラッシュアップに、残念ながら予選を通過できなかったチームは、次年度に向けての参考にして、また新たなチャレンジに役立てて下さい。
 今回のプレコンでは、【シングル部門】と【チーム部門】の両方で「プレゼンテーション」が行われるようになりました。したがって、3人で行うプレゼンである【チーム部門】のプレゼンには、昨年度までより以上に「3人で行う」ということを意識する必要があります。
 たとえば、プレゼンテーションの中で対立する意見やデータを提示したり、ディスカッションのようなことをしたりするのは、3人で行う意味のあるプレゼンだと言えるでしょう。逆に、一人で行うプレゼンを単純に3分割しただけに思えるようなものでは、チームで行う意味がありません。一人が話しているときに他の2人が何をするのかということにも注意を向ける必要があります。
 チーム部門の特徴を発揮できるようなテーマを設定し、説得力のある構成で、オーディエンスに伝わりやすい英語でプレゼンテーションを行うこと、それができるようになることが、このプレコン・チーム部門の目標です。
日本人プレゼンターにとっての「伝わりやすい英語」とは、必ずしも「ネイティブ英語」ではありません。もちろんネイティブの発音に近いことは望ましいことではあるのですが、それを意識するあまり早口になったり、不自然な発音になったりしては本末転倒です。特に、日頃から高専生の英語発音を指導していて気になるのは、siとshiの違いや、jiとziの違いが意識されていないことです。他にも、よく言われるlとrの発音の違いを意識するのはもちろんですが、rの発音を含まない単語までr音を入れてしまう(いわゆる「舌を巻く」)ことが見受けられます。プレゼンテーションに限ったことではありませんが、英語学習者が発音を練習する際には、「英語っぽい発音」をするのではなく「正しい英語発音」をするように心がけましょう。
 最後に、大事なことを指摘しておきます。
 スライドに使用される写真やデータの出典を明記していないものが多すぎます。基本的に有名人の写真や製品の写真はそれを撮影した写真家に著作権があります。発表はプレコンウェブサイトで公開することを前提としていますので、そのことも念頭に入れてスライドを作成してください。
 また、フリー素材として公開されている著作物についても、利用が「自由」ということであって、著作権がフリーということではありません。引用を明記するなど、著作権者の求めるルールに従ってください。
 以上、簡単ですが、総評とします。なお、チームごとのコメントは、事務局から直接送付される予定です。


平成29年度(第11回)近畿地区工業高等専門学校英語プレゼンテーションコンテ
スト
開催日時:平成29年11月11日(土)・12日(日)     
会場:  神戸研究学園都市・大学共同利用施設 UNITY
参加校数:6校(近大高専、和歌山高専、大阪府大高専、
        舞鶴高専、明石高専、神戸高専)(棄権:奈良高専)
参加人数:9名(シングル部門) 6組(チーム部門) 合計27名

結果
チーム部門:
1位   明石高専  (全国大会出場) 
      建築学科3年/機械・電子システム専攻2年
      機械・電子システム専攻2年
2位   和歌山高専 (全国大会出場)
      物質工学4年/物質工学2年
      物質工学2年
特別賞  大阪府大高専
      総合工学システム専攻2年(3名全員)




応募期間:
2017年9月4日(月)~9月15日(金)(当日消印有効)
(近畿地区においては,地区大会日程の関係上,締切を2017年11月17日(金)(当日消印有効)
とする。)

競技内容:
1チーム3人で,1つのテーマについて発表する。発表終了後,審査員との質疑応答を行う。
演  題:自由(高専の特色を生かしたテーマが望ましいが,内容が専門的になりすぎないよう留意すること。)
本大会と類似の英語によるコンテスト等で発表されたものは認めない。ただし,近畿地区については,第11回近畿地区高等専門学校英語プレゼンテーションコンテストで発表されたものと同一内容で発表することを認める。
制限時間:10分。ただし,各チームメンバーの発話量に偏りがないような構成とすること。制限時間を超過した場合は,得点を10%減点する。ただし1分以上超えた場合は失格とする。
機器等の使用:特に制限は設けない。ただし,発表準備に際しては,チームメンバー以外の手を借りず,1分以内に準備を完了すること。

参加資格:
近畿地区を除き,地区別の参加者選抜は行わない。ただし,応募者多数の場合には,次に示す方法により予選を行う。予選を行うかどうかは,2017年9月22日(金)までに大会ウェブサイトで発表する。本大会に参加できるのは,原則として10チームまでとする。
なお,近畿地区の高専については,近畿地区大会を予選とみなし,チーム部門で上位に入賞した2チームの本大会参加を認める。ただし,近畿地区大会チーム部門の参加校数が4校以下の場合は,本大会に参加できるのは1チームとする。なお,近畿地区の高専が本大会の予選に参加することは認めない。
 予選を通過したチームが出場を辞退した場合は,次点のチームを繰り上げる。ただし,2017年12月15日(金)を過ぎて出場辞退の申し出があった場合は,繰り上げを行わない。

チーム部門予選の方法:
 本大会の規定に沿った内容,手段によるプレゼンテーションをビデオ録画し,その映像媒体を大会事務局あて送付する。なお,録画に際しては,次の規定を守ること。
① 録画には一般的なビデオカメラを使用し,撮影した映像をDVD-Video(ディスク)にコピーしたものを提出用とする。(ブルーレイディスクは不可。)なお,提出に際しては,一般的なパソコンで再生できることを確認してから送付すること。
② 録画には1台のビデオカメラのみを使い,発表の様子全体が写る画角に固定して撮影し,途中でカメラの移動,ズームなどの操作をしないこと。なお,発表者がマイクを使用したり,ビデオ機器に外部マイク等を取付けて使用することは差し支えない。
③ 録画の途中で一時停止したり,録画したものを編集したりしないこと。
④ 録画するプレゼンテーションの内容は,本大会で発表する内容と同じものが望ましいが,予選を通過した後に内容を一部変更して本大会で発表することは差し支えない。ただし,発表タイトルの変更は認めない。
録画媒体は,コピーを4枚作成し,1枚ずつプラケースに収めた上で2017年11月10日(金)までに大会事務局あて送付すること(当日消印有効)。なお原本は応募者が保管すること。予選審査用の録画媒体は返却しない。
上記規定が守られていないものは,予選審査の対象としない。
予選の結果は,2017年12月11日(月)までに,大会ウェブサイトで発表する。

審査基準:
以下の3分野とプレゼンテーション終了後の質疑応答を評価の対象とする。
English –Pronunciation, Rhythm, Stress, Pace, Phrasing, Pauses, etc.
Content –Topic, Organization, Originality
Delivery –Persuasion, Confidence, Voice, Memory, Eye Contact, Physical Message, Visual Aids, Teamwork, etc.
※専門的知識がなければ理解できないような内容のものは評価が低くなるので注意すること。
 詳しい基準は大会ウェブサイトを参照すること。
※写真、絵(画像)及び資料等を提示する際は,出典を明記するなどして,肖像権や著作権の侵害とならないよう配慮すること。